お子さんの発達特性が気になる方へ
-MSPAを活用した親子サポートのご案内-
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当室ではこのたび、発達特性をより深く、そして多角的に理解するための評価ツール「MSPA(Multi-dimensional Scale for PDD and ADHD)」を導入いたしました。
これは“診断”のための検査ではなく、「その人らしさを見つめ、支援につなげる」ための羅針盤となる検査です。
MSPAはこんな方におすすめです
お子さまの育てづらさや関わりの難しさに悩んでいる保護者の方
ご家庭・園・学校での支援の方向性を明確にしたい方
生きづらさを抱えて大人になったが、自分は発達に何か課題があったのかもしれないと感じている方
※大人向けも実施しておりますが、以下はお子様向けのご案内になります。大人の方でMSPAにご関心のある方は個別にご相談ください。
MSPAとは?
MSPAは、京都大学の船曳康子先生らが開発した、日本発の発達特性評価ツールです。「発達障害の診断名」だけでは見えない、“個々の特性のプロファイル”を視覚的に明らかにし、支援の方向性をともに考えるために使われています。
対象者の発達特性を、項目ごとに1から5段階で評定し、支援度を視覚的に捉えます。生まれながらにして持っている特性を丁寧に見極めていくことで、その人らしさを皆が共通理解できる羅針盤になります。
期待される変化
MSPAを有効に活用することで、親御さんの気持ちにこのような変化が期待されます。
「わたしの育て方が問題だと思っていたけど、この子の特性だったんだ」
「どうしてこの子は何回言っても同じことを繰り返すのか、わざとじゃないか。と思っていたが、もともと苦手だったんだ」
「どうにも育てにくい子なのに、学校の先生には『問題ない』と言われていたが、この結果を見せれば分かってもらえるかも」
「この子の困り感を先生たちがどう支援してもらえるかがはっきりした」
「小学校を卒業するが、中学校にもこの結果を持参すれば引き継ぎがスムーズだ」
共通するのは「安心感の向上」です。
中村カウンセリングルームでは、MSPAを「人と人の理解をつなぐ道具」として大切に扱いたいと考えます。
誰が検査をするかが重要
MSPAは発達障害かどうかレッテルを貼るための検査ではありません。ありのままの特性を正しく見極めるための検査です。
検査は道具に過ぎません。誰がどう行うかが重要です。当室カウンセラーは多様な臨床現場で実際の親子関係に介入してまいりました。机上の空論に終わらせない支援が大事だと思っておりますし、経験事例が豊富にございます。
支援が必要な特性がはっきりすることは、辛いことでもありますが、一方で、今後の関わりの指針を得られることでもあります。
どちらを優先すべきか、見立てと判断が重要になります。事前面談にて、今実施することが望ましいのかどうか、しっかりと判断した上で、お子様、保護者様双方に利益が大きいと判断された場合には導入して参ります。
一方で、今の実施がふさわしくないと判断する場合には、その根拠と、今の状況に対するご助言を行えたらと考えております。▼
MSPAについて詳しくはこちら:https://www.kiswec.com/publication_04/
MSPA実施の流れ
1.事前面談(50分)
2.ご家庭・園、学校向けアンケートの配布・ご記入
3.ご本人、保護者への聞き取り面接(50分)
4.特性チャートと文章によるフィードバック面接(50分)
※すべてのプロセスに、臨床経験豊富な臨床心理士・公認心理師が丁寧に関わります。
※1から4までスムーズに進んだ場合、ひと月程度の時間がかかる場合が多いと思います。
※事前面談の結果、MSPAの実施はせず、その他の支援を行う場合もあります。
その後のサポートも可能です
「検査は受けた。でも、それからどうすればいいの?」
「支援の方向性が分かっても、毎日の現実が難しい」
「いざというときに相談できる場所がほしい」「スクールカウンセラーさんは年度ごとに代わってしまう」
「病院の医師や心理士さんは子ども目線で、保護者の気持ちに寄り添ってくれない感じがした」
「親のメンタルは大人の精神科に行くように言われてしまった」
そんな保護者の声に、専門家がなかなか対応しきれていない現状があると思います。
当室では、お子様の育ち、親子関係の変化を年度単位で長い目でじっくり寄り添うことも可能です。
料金について
55,000円(税込み)事前面談~フィードバックまですべて実施した場合。
事前面談のみで検査を実際せず、助言を行った場合は11,000円(税込み)。
心が軽くなる“関係性の再スタート”を
MSPAは、「これまでの自分を責めるのではなく、肯定する」ための第一歩です。
たとえば、「朝の支度が毎日バトルになる」「他の子と比べてしまい、つい叱ってしまう」——そんな日々の葛藤に寄り添いながら、少しずつ親子の関係を整えていくための支援につながります。
また、MSPAの特性チャートは、学校や支援者との“共通言語”としての役割も果たします。
そして、支援とは「正しい答えを出すこと」ではなく、「一緒に考えてくれる人がそばにいること」
中村カウンセリングルームは、検査と支援を一体化した“心の伴走者”として、あなたとご家族の歩みに寄り添います。
もし、少しでも心が軽くなるきっかけが欲しいと感じたら、どうぞお気軽にご相談ください。
MSPAを入り口に、お子様とご家族の、心の器をともに作ってまいりましょう。
まずはホームページのお問合せフォームから「MSPA事前面談希望」とご連絡ください。
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